地元を知ることは、暮らしをもっと好きになる第一歩!リビングディー広報が見つけた、地域の“いいもの”をご紹介していきます!前回ご紹介した、富士吉田市の「七十二」さん訪問記。今回は広報スタッフ小櫛が購入したお菓子たちをご紹介します。どれも静かで豊かな“森のおやつ”たちです。前回のブログ「富士吉田市「七十二」へ|森の恵みを味わうお菓子店を訪ねて」■ 森のハーブクッキー缶富士北麓に自生する「モミ」「クロモジ」「山椒」「ヒノキ」──その香りを閉じ込めた、4種のクッキーが2枚ずつ詰められた缶です。それぞれの植物がもつ香りや性質が丁寧に表現されていて、食べる時間そのものが、森に静かに整えてもらっているような気持ちに。山椒ショコラ陽だまりの斜面にひっそり枝を張る山椒。このショコラでは、ほろ苦いチョコの中に、ピリッと効いた実山椒が潜んでいます。噛むたびに立ちのぼる、すっと清らかな香り。表面の塩と胡椒が野性味を添え、ザクザクとした食感も森の足音のよう。モミのガレットまっすぐに伸びるモミの針葉樹からは、静かな深い清涼感が届きます。ドライパウダーとオイルで香りを移したガレットは、サクッと軽く、そしてすうっと鼻から抜ける森の空気のような余韻。ヒノキのサブレ繊細で揮発しやすいヒノキの香りを、やさしく閉じ込めた一枚。甘く青い香りは、まるでアップルパイのよう。レモンシュガーがほのかな陽だまりのようで、どこか懐かしい。クロモジのサブレ薬木としても親しまれてきたクロモジは、しっとりとした生地の中でふわりと香ります。主張しすぎない、でも忘れられない──4種の中でいちばん静かな、けれど深く残る余韻を持つお菓子です。食感も「サクッ」「ホロホロ」「ザクザク」と、さまざま。ひとつひとつをゆっくり味わう時間は、まるで森にそっと佇んでいるような贅沢なひとときでした。■ 森のマシュマロ今回、はじめて手に取ったのが「森のマシュマロ」森の針葉樹を煮詰めてつくったシロップで仕上げられており、口に入れると、しゅわっと溶けて、口いっぱいにハッとするほど木々の香りが広がります。そして、添えられていたのは──クロモジの小枝を削った、楊枝代わりのスティック。缶を開けた瞬間、「わあ…!」と声が漏れたほど、細やかで美しい演出でした。スタッフともその感動を分かち合い、思わず笑みがこぼれる時間に。このマシュマロは、心に触れるようなお菓子です。草木の時間や物語を、そっと手渡してくれるような存在で贈る側の気持ちまで包み込んでくれる気がしました。今回は、自分用とあわせて、植物や木々と向き合いものづくりをしている作家の方々へもお土産に。(贈りたい相手が思い浮かぶのは、素敵なお菓子のポイントですよね)次はどんな季節に訪ねよう──そう思いながら、またそっと森の扉を開ける日を楽しみにしています。株式会社リビングディー第一建設本社広報室 小櫛「 七十二(sicitoni) 」 〒403-0012 山梨県富士吉田市旭5丁目13−13*営業日は、Instagramでご確認下さい七十二 Instagram七十二 HP
■ 森のハーブクッキー缶富士北麓に自生する「モミ」「クロモジ」「山椒」「ヒノキ」──その香りを閉じ込めた、4種のクッキーが2枚ずつ詰められた缶です。それぞれの植物がもつ香りや性質が丁寧に表現されていて、食べる時間そのものが、森に静かに整えてもらっているような気持ちに。山椒ショコラ陽だまりの斜面にひっそり枝を張る山椒。このショコラでは、ほろ苦いチョコの中に、ピリッと効いた実山椒が潜んでいます。噛むたびに立ちのぼる、すっと清らかな香り。表面の塩と胡椒が野性味を添え、ザクザクとした食感も森の足音のよう。モミのガレットまっすぐに伸びるモミの針葉樹からは、静かな深い清涼感が届きます。ドライパウダーとオイルで香りを移したガレットは、サクッと軽く、そしてすうっと鼻から抜ける森の空気のような余韻。ヒノキのサブレ繊細で揮発しやすいヒノキの香りを、やさしく閉じ込めた一枚。甘く青い香りは、まるでアップルパイのよう。レモンシュガーがほのかな陽だまりのようで、どこか懐かしい。クロモジのサブレ薬木としても親しまれてきたクロモジは、しっとりとした生地の中でふわりと香ります。主張しすぎない、でも忘れられない──4種の中でいちばん静かな、けれど深く残る余韻を持つお菓子です。食感も「サクッ」「ホロホロ」「ザクザク」と、さまざま。ひとつひとつをゆっくり味わう時間は、まるで森にそっと佇んでいるような贅沢なひとときでした。■ 森のマシュマロ今回、はじめて手に取ったのが「森のマシュマロ」森の針葉樹を煮詰めてつくったシロップで仕上げられており、口に入れると、しゅわっと溶けて、口いっぱいにハッとするほど木々の香りが広がります。そして、添えられていたのは──クロモジの小枝を削った、楊枝代わりのスティック。缶を開けた瞬間、「わあ…!」と声が漏れたほど、細やかで美しい演出でした。スタッフともその感動を分かち合い、思わず笑みがこぼれる時間に。このマシュマロは、心に触れるようなお菓子です。草木の時間や物語を、そっと手渡してくれるような存在で贈る側の気持ちまで包み込んでくれる気がしました。今回は、自分用とあわせて、植物や木々と向き合いものづくりをしている作家の方々へもお土産に。(贈りたい相手が思い浮かぶのは、素敵なお菓子のポイントですよね)次はどんな季節に訪ねよう──そう思いながら、またそっと森の扉を開ける日を楽しみにしています。株式会社リビングディー第一建設本社広報室 小櫛