静岡県清水区
山間を流れる興津川沿いを北へ上る。
進む先はあっているのか、確認もできないまま進む。
慣れた様子ですれ違う車は地元の人なのだろう。
目的地『挽物所639』
小学校を移築した旧お茶工場。
その跡地に活動の場を移したのは2020年のコト。
場所を変え今なお受け継がれる建物。
挽物師百瀬さんが活動の場として選ぶには
十分すぎる理由だったのかもしれない。 今回初めて触れる挽物の世界。
『挽物とは。』そのことからお話しいただいた。
『実際にやってみた方が分かりますよね。』
そういうと手に木片を持ち、機械を始動させる。
小さなものから大きなものまで
『丸いものなら何でも削る』ことができるそう。
削る『音』で木がどんな状態なのか、
道具は何を使っているのかが分かるそう。
手にしている道具はご自身の手で作られたもの。
何本もの道具が並ぶ作業所。
職人の世界を感じる。
最後に尋ねる。
『なぜ。挽物師を選んだのか?』
百瀬さんは教えてくれた。
『学生時代に木加工に携わりたいと考え、
学校の先生に話をしました。そこで紹介されたのが
「挽物」でした。恥ずかしながら、
それまで挽物について知らなかったのです。』
卒業後、静岡市伝統技術秀士の
岸本政男氏、岸本真紀氏に師事。
厳しくも、理論的に説明をしてくれたそうだ。
今回の様子は、また改めてお伝えしたいと思います。
百瀬さん ありがとうございました。
最後に併設のgalleryで作品を見せていただく。
茶染めされたケーキスタンドを購入した。
今月末のイベントで使う予定。
近いうちにまた訪れよう。