EPISODE
エピソード4
シンプルさに凝縮された、家族の希望が詰まった宝箱
富士宮市のI様邸は、ご実家の隣地に2019年に竣工したギャラリーのような、端正な佇まい。
白とグレーの四角い外観が洗練されたギャラリーのよう。
プライベートサロン併用住宅
2017年、Living D第一建設とI様のお家づくりは始まりました。
市街化調整区域への宅地申請に思いの外、時間を割いたおかげで、素敵な外観はもちろん、間取りプランをじっくりと考えることができた結果、「動線確保・趣味を愉しむ・プライベートサロン併用」という希望を叶えた快適な暮らしを実現することができたと言います。
家族が暮らしやすい周遊動線
生活の中心である1階にボリュームを持たせ、
玄関
↓
シューズクローク
↓
ファミリークローゼット
↓
リビング/ファミリークローゼット~廊下を挟んですぐ~
↓
洗面・浴室
↓
キッチン
↓
リビング
という「家事ラク周遊動線」がとてもスムーズで、南西側のリビングも広々とした家族が暮らしやすい設計。
2階はコンパクトに、寝室と子ども部屋のみという潔さも印象的です。
隠す収納と見せる収納
日々の暮らしは現実的。
家族が多いほど、また小さなお子様のいるご家庭では、どうしても雑多なモノで溢れてしまいがちです。
I様のご要望は、ごくシンプル。
奥様曰く「片付けがあまり得意ではないので、毎日の片付けを要領よく、簡単にできるようにしたい。」とのことで、隠す収納と見せる収納を上手く使い分けました。サッとしまえばすぐに隠せる収納では、来客時にでもいつでも片付いていている印象ですっきり。ストレスがありません。
見せる収納では、住居部分、サロン部分共に配した、ニッチや飾り棚がインテリアセンス抜群の奥様のディスプレイで素敵な見せ場となりました。
お家づくりの一番の成功の秘訣
今回の取材で実感したのは、取捨選択の重要性。
‟採用したいこと”、‟したくないこと”がはっきりとしていることが分かりました。
また、そのI様のご要望を汲み取る、信頼していただける女性設計士との出会いがお家づくりの一番の成功の秘訣だったかもしれません。
またもう一つの大きな特徴として、I様邸には家族の一員である愛猫のレン君の存在が欠かせません。お家づくりの中でも重点ポイントとなりました。
そんなI様邸のお家づくりエピソード、ぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?
INTERVIEW
インタビュー
第一建設×富士宮市 猫ちゃんと住む、白とグレーの四角いお家 I様邸ご夫妻
――新築から約1年半の住み心地はいかがでしょうか?
I様(以下、I)
「とても暮らしやすいです。子どものお友達が遊びに来たときに危険がなく、安心で、人を呼びやすいお家です。コロナ以前はたくさんお友達を呼んでホームパーティーも楽しんでいました。」
――お家のお気に入りスポットを教えてください。
I
「外観は、何と言ってもレッドシダーの無垢板張りです。目を引く玄関の印象を決定づけるデザインとして最初から決めていました。」
設計士(以下、設)
「レッドシダー張りの横のグレーの外壁はニチハの木目調のサイディングを採用しました。絶妙な褪せた感じのラスティックなグレーカラーのサイディングは珍しいのですが、I様のイメージに近いものをご提案させていただきました。」
I
「外壁の白壁部分は当初、塗り壁を希望していましたが、設計士さんからアドバイスをいただき、経年変化による汚れのリスクやメンテナンス性を考えて、最終的には素材感の良いサイディングにしてもらいました。」
――家を建てるうえでこれだけは譲れなかったというポイントを教えてください。
I
「まず、採用したいこととしたくないことリストを作りました。例えば、好みのインテリアイメージもあるのですが、逆に吹き抜けは作りたくないなど、はっきりとしていることが初めからありました。
採用したいことは、イメージに近いインテリア写真をたくさん保存して
Pintarest(ピンタレスト)※注1やHouzz(ハウズ)※注2などで設計士さんとイメージを共有させていただきました。」
――――――――――――――
※注1 Pintarest…レシピやインテリア、ファッションなど生活をもっと楽しくしてくれるアイデアを発見・整理するツール。お気に入りのピンを見つけたらボードに保存して、後で見つけやすいようにアイデアを整理できる。
※注2 Houzz…「住む人」と「住まいの専門家」をつなぐ、家づくりのためのプラットフォーム。住宅デザイン、インテリア写真、アイデア、アドバイスなど、住まいに関するあらゆる情報やサービスを提供している。
設
「写真共有ツールを使ったやりとりでは、I様のイメージを細かな部分まで共有できたのでよかったと思います。
奥様のプライベートサロン(まつ毛サロン)を住居エリアとは別に併設したいというご希望も最初からはっきりと決まっていらっしゃいましたね。」
I
「エントランスを分けて、お客様には住居の玄関ドアとは別の横の入口からお入りいただくのですが、建物自体をとても褒めていただけます。
サロンの化粧室も住居から続くドアを隔てた廊下の先にあるのですが、内装インテリアをこだわって作り込みました。」
設
「サロンには必要な流し台も奥様が気になっていた円筒形の製品を採用設置、奥様のセンスの良さを存分に活かしたインテリアでまとめています。
設
住居部分はキッチンの腰壁の高さを通常より高めの1,200㎜に設定することで、お客様側からは手元が見えず、キッチン側はグラスなどの洗いカゴがすっきり収まる丁度良い奥行きと高さをしっかり確保できました。」
――棚には寸法にぴったりの収納容器やファイル立てが整然と並び納められていて、すっきりしていますね。
I
「あらかじめ無印良品の製品が入るように寸法を測ってお伝えし、棚を作っていただきました。」
設
「中のものを取り出しやすいようにクリアランスも見込んで、ほぼぴったりとなるように調整しました。」
――ご家族それぞれのこだわりについてはいかがでしょうか?
I
「(ご主人の)書斎は掘り炬燵風のカウンターを壁に造り付け、座る部分の一帖分を畳敷きにした、実質二帖の和のスペースとしました。釣りが趣味なので、釣り道具を置いて自分だけの落ち着く空間となっています。」
設
「ご主人の書斎だけ別世界のような空間となっていて楽しいですね!」
――お子様についてはいかがでしょうか?
I
「階段を上がる途中の壁に設けた小窓は、娘二人が顔を出し、出勤するお父さんを見送る窓となっています。」
リビングに置いた木製の造作ベンチは、座面の板を持ち上げて開けることができる収納ベンチを造っていただきました。木製ベンチは、愛猫のレン君がいる為、ファブリック張りのソファが置けない(※爪研ぎでボロボロになってしまう)ので、最初からお願いしようと思っていました。
W2,700もの長さがあるので、娘たちのお友達がたくさん遊びに来てもみんなで並んで座ることができ、収納としても大容量の為、娘たちのおもちゃがたくさん入り、すぐにサッと仕舞えて片づけることができるので重宝しています。」
設
「この造作ベンチのデザインは以前に担当したお客様邸建設時に設計して、家具職人さんに造っていただきました。I様邸ではリビングの壁際に沿って長さを十分に取りながら設置して、着座数も収納力も上げることができ、その分リビングの中央が広く取れ、すっきり広々とした空間を実現しました。」
「あと、建設時、子どもたちがまだ小さかった為、部屋のドアにチャイルドロック※注3を付けてもらったのですが、思いがけず、レン君用としても大活躍してくれています。ロック無しだと、自分でドアノブを開けて部屋を自由に行き来してしまう為、布団などを汚されてしまう心配がありましたが、その心配が解消されました!」
※注3チャイルドロック…小さなお子様の手が届かない位置に(床面から高さ1,500㎜)扉の両側共、サムターン形状(ツマミを回す形状)の錠を取り付けることができる。危険な場所にお子様が誤って入るのを防ぐ。
――愛猫のレン君の為の設計にはどんな工夫がありますか?
設
「猫は居心地の良い場所に居つくと言いますから、「レン君がここを通ってくれるかな?ここに居てくれるかな?」と心地良いと思ってもらえる階段横の窓辺や、食器棚の上の通り道などもI様と想像しながら、計画していったのもI様邸ならではの楽しいお家づくりの一環だったと思います。」
――最後にLiving D第一建設でマイホームを建てた感想や印象を教えてください。
I
「最初は他社も検討しましたが、なかなかイメージが伝わりづらく、困っていたところに、自分たち家族の希望を汲み取ってくれる担当の女性設計士さんとの出会いが大きかったです。営業担当の方も接しやすく、調整区域の申請では力になっていただきました。適材適所の役どころがしっかりしていて頼もしかったです。時間をかけて希望通りの家が完成し、家族はもちろん、訪問者も喜んでいただける満足できる家づくりでした。今後とも宜しくお願いいたします。」
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こちらこそ、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。