EPISODE
エピソード5
家族の感性が活きる子世帯2Fリノベーション
今回ご紹介するのは、ご実家の2階部分をフルリノベーションした沼津市のS様邸。
S様ご一家が暮らすことになった、ご主人のご実家2階は、延床面積100㎡(約30坪)と広さは十分でしたが、元々2世帯用に造られた間取りではなかった為、廊下と子ども時代のご主人兄弟が使用していた子ども部屋としての個室が連なる造り。
ご結婚後の奥様とお嬢様との3人暮らしの住まいとしては、不向きなものでした。
After← → Before
第一建設との出会い
4~5年ほどそのままの間取りで暮らしてはみたものの、居室と離れた場所に設置された簡易的なミニキッチンやバスタブの無いシャワー室、使い勝手の良くない生活動線、寒暖差が身にこたえる既存建物の性能にストレスを感じ、本格的なリノベーションを考えるようになりました。
2020年、感性が合うと感じたLiving D第一建設と出会い、リノベーションに着手。
新築と引けを取らない非常に満足度の高い仕上がりとなったとのことです。
今回、お引渡しから約1年経過し、四季を通しての住み心地をうかがってまいりました。
グリーンライフと魅せるインテリア
通されたのは光が降り注ぐ、明るいリビング。
そこにはグリーンが生き生きと並ぶ、生命力に溢れた窓辺がありました。
一般的にリフォーム・リノベーションは新築と比べ、既存躯体を活かす為の制限があるため、ある程度の妥協はやむを得ないのですが、S様邸では一見デメリットと思える箇所をメリットへと転換する考え方や工夫が随所に光っているのが印象的でした。
園芸業を営まれる一家のなくてはならないグリーンライフや、ご夫婦のセンスを反映したエレメンツセレクトなど、魅せるインテリアも見どころです!
今回のポイントは、リフォーム・リノベーションの弱点と捉えられがちな制限を逆手に取った、意表を突いた間取りの面白さとライフスタイルに合致した機能性の両立。
また、そのようなS様のお好みやご要望を汲み取る、信頼していただける担当者及びインテリアコーディネーターとの出会いが今回のリノベーションの成功の秘訣だったかもしれません。
そんなS様邸のリノベーションエピソード、ぜひご参考になさってみてはいかがでしょうか?
INTERVIEW
インタビュー
第一建設×沼津市 NO GREEN, NO LIFE.
~緑があることで気持ちや生活が豊かになるお家 S様邸ご夫妻~
――家族の感性が活きる子世帯2Fリノベーション
【編集部】(以下、編)
「リノベーションのお引渡しから約1年の四季を通しての住み心地はいかがでしょうか? 」
【S様】(以下、S)
「冬にしもやけができなくなりました!以前は悩まされましたが、解消されて嬉しいです。
夏は帰宅後、エアコンを付けるとすぐにお部屋が冷えてくれて快適です!以前は熱がこもって逃げない感じがしましたが、家全体の風通しも良くなりました。」
【担当者】(以下、担)
「既存建物の躯体が鉄筋鉄骨造の為、熱伝導率が良く、冬寒く、夏暑い構造ですが、天井裏、壁裏と共にグラスウールの断熱材、屋根下には吹付の断熱材もプラスして、しっかりと補強しました。既存の窓には全て二重サッシとなる内窓 注1)インプラス を設置し、気密効果UPはもちろん、結露もなくなりカビの心配もなくなったようですね。間取り変更や全熱交換器も取り入れたことで、風通しも良くなり、日々の暮らし易さはかなり向上したのではないかと思います。」
注1)インプラス…窓サッシメーカー「LIXIL」の室内用リフォーム窓サッシ。既存の窓の内側に新たに窓を取り付け、二重構造にして窓の気密を上げ、外窓とインプラスの間に新たな空気層を作ることで防音・断熱・省エネ効果を飛躍的にアップさせる商品。
【編】
お家のお気に入りスポットを教えてください。
【Sご主人様】
「仕事柄、植物に囲まれた暮らしが理想だったのですが、植物を印象的に飾れる場所ができたのがよかったです!自分たちで探したこだわりのアイアンのハンガーパイプやコーナー部品を購入し、窓際の天井に取り付けていただき、そこに植物を吊るして愉しんでいます。」
【Sご主人様】
「ワークスペースのクロスのカラーを印象的な「緑色」にしたのですが、一口に「緑色」と言っても様々な「緑色」があり、インテリアコーディネーターさんと微妙なニュアンスの差異を共有できて、上手くまとめていただきました。」
【S奥様】
「私はキッチンです!以前に比べての使い心地の良さはもちろんですが、リビングからキッチン側を見渡す風景が気に入っています。
キッチンはリビングに比べ天井高を低くし、木目の天井クロスを貼り、壁で間仕切ることなく、ゆるく自然に空間を区分けしているところがポイントです。
目に飛び込んでくるキャッチとなるコーディネートとして、キッチンカウンターの腰壁のモルタル風グレーのクロス貼りにまわりの木目と椅子の脚や照明のブラックアイアンの合わせ方が気に入っています。
【Sご主人様 】
「キッチンカウンター天板の高さは、見栄えの点から一般住宅の標準高さより高めの900㎜に設定していただきましたが、結果的に妻が背が高い方なので夫婦共にこの高さがちょうど良く、立ちながらの作業も楽なことが分かりました。」
【S奥様】
ダイニングテーブルはあえて置かず、奥行きの広いL字のキッチンカウンター天板を取り付けていただきました。カウンター天板の使い方は食事以外にも、リビング側からは正面にちょっとした壁を作ることで死角を作り、落ち着いて事務作業をすることのできる私専用のコーナーを設けました。
正面からは見えにくいので、書類も置けて便利です。」
【編】
浴室がお家の中央にあるという大変珍しいレイアウトの間取りですが、どのような経緯でこのようになったのですか?
【担】
「元々、個室として区切られていた空間を一度 注2)スケルトンにし、主寝室と子ども部屋以外は一続きのLDKに造り変えました。その過程で水廻りの位置が既存間取りにより限られる中で、どのような位置が考えられるかを詰めていきました。最終的に、元々のシャワー室・洗面室・トイレの水廻りの位置を変えずに、シャワー室を撤去し、洗面室を拡げた先にユニットバスをプラスすると必然的に浴室がお家のほぼ中央にくる形となりました。浴室を中央に持ってくることはかなり勇気がいる決断だったと思いますが、S様は、私たちの少し奇抜な提案を気に入って受け入れてくださいました。」
【S様】
「お風呂場が中央にくるアイディアは意表を突かれました!一見、変わったレイアウトでも、その配置ゆえに生まれた細長い空間を壁に造作カウンターを付けてワークスペースにしたり、リビングに入るまでの動線の浴室周りの壁を
注3)ラスティック な雰囲気の板張りにし、ギャラリーのように壁に子どもの描いた絵やアートを飾って鑑賞できるようにするなど、素敵な仕掛けを一緒に考えていただけました。」
注2)スケルトン…リノベーションにおけるスケルトンとは、既存住宅の内装・設備・間仕切り壁などをすべて取り払い、建物の骨組みとなる構造体だけの状態とすること。
注3)ラスティック…飾り気のない、素朴な、ラフなという意味を持つ、インテリアスタイルの一つ。
【Sご主人様】
「それに、仕事(園芸業)から帰ってきてすぐにお風呂に入りたいので、帰宅時、階段を上がり、ホールから部屋に入る前に洗面室と浴室にアクセスできる動線がちょうどよかったです。洗面室はホール側、リビング側どちらからも出入りできるドアを付けたので、移動距離が短く済んでとても便利です!」
【編】
他に細かいところでの工夫はいかがでしょうか?
【担 】
「どうしても既存建物の鉄骨柱が部屋の内側に表れてしまうのですが、鉄骨柱を隠すように収納の中に納めたり、なるべくそこに存在していることを気づかせないようなデザインを提案しました。」
【編】
LDKと浴室を中央に、主寝室と子ども部屋を両端に配したレイアウトですが、主寝室とクローゼットにはどんな工夫がありますか?
▲主寝室側から見た上1/3の収納。ベッドを置く前の様子。
【S様】
「以前、ミニキッチンがあった北側の位置に大容量のウォークインクローゼットを作りました。以前から使用していたオープンシェルフもぴったりと入る寸法も気に入っています。
北側壁面に長尺のハンガーパイプを付けて、たくさん服が収納できるようになりました。寝室と行き来ができるようにドアで繋げて、洗濯機置き場のある洗面室からもアクセスの良い動線となりました。」
【担】
「主寝室はベッドだけ置ければ良いというご要望でしたので、シンプルに。壁クロスは、浴室外回り壁のラスティックな板張りに似たクロスを選んでいただきました。
ベッドに横になった時に読書灯として、S様がセレクトされた電球ブラケット照明や他の部屋でも共通の照明
注4)トグルスイッチが雰囲気に合った良いアクセントとなっていますね。
ベッド頭上の収納は、壁裏スペースを上下で取り合い、主寝室側からは上1/3が使え、廊下側(リビング方向)からは下の2/3のスペースが使える収納としました。」
注4)トグルスイッチ…つまみ状の操作レバーを上下、あるいは左右の一方向に倒すことで電気回路を切り替える構造を持ったスイッチ。
【S様】
「このアイディアもとてもよかったです!廊下側(リビング方向)から使える収納は大容量で、娘の雛人形も仕舞えて、満足しています。」
▲廊下側からの収納。引き戸を開けたところと閉めたところ。
【編】
最後にLiving D第一建設でマイホームをリノベーションした感想や印象を教えてください。
【S様】
「最初は他社も検討しましたが、打合せに行った時のカジュアルな雰囲気や子どもを安心して遊ばせられる環境が好印象でした。また親身になって相談にのってくれる担当者さんや的確な提案をしてくれるインテリアコーディネーターさん、関わる業者さんたちの人の好さなど、人間的に信頼できるスタッフの皆さんに出会えたのがよかったです。
リノベーションで以前の性能上の不満が解消し、ライフスタイルに合った理想の家が完成し、大変満足しています。
住んでからもちょっとした不具合にもすぐに対応いただき、安心感があります。今後とも宜しくお願いいたします。」
【編】
こちらこそ、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
「NO GREEN, NO LIFE.~緑があることで気持ちや生活が豊かになるお家~」
これまでのリフォーム&リノベーション施工実例やイベント開催情報をご覧いただけます。
自由設計&デザインの家
2023年7月1日
株式会社リビングディーに社名を変更しました。
リビングディーは、50周年を迎えました。
「新しいミライのカタチを創造しよう!」
未来の社会と会社を見据え高付加価値の住まいとサービスを創造提供し
持続循環するロングライフデザインのサステナブル企業として
お客様の幸せと快適な 暮らしに貢献します。